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zoom RSS 5年越しの手紙

<<   作成日時 : 2009/10/25 00:56   >>

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先日、一通の手紙が届きました。

「お久しぶりです。
  って言っても覚えていないですよね(笑)」

で始まるその手紙は教え子R君からでした。

アラスカへ行く前に勤めていた私立中学高校の卒業生で
彼が高1の時に英語を教えていたんです。
高1といっても、R君は中学卒業後一度社会人になったため、
他の生徒より2歳年上でした。

R君は明るい性格で授業を楽しく盛り上げてくれるものの
それはうわべの付き合いで、
私たち教師ともクラスメートとも心の面で距離を置いていました。

無邪気で素直な生徒たちが多い中、
R君は絶対に自分の心を見せてくれることはありませんでした。

毎日バイトに明け暮れ、学校へも足が遠のき、
高3にもなるといよいよ卒業があぶないということになり、
英語の課題を通じで担当になった私とのやりとりがありました。

彼が本当の意味で高校生になってくれることを願い、
卒業間近に手紙を書いたことがありましたが、
その姿を見ることはなく卒業してしまいました。

そんな手紙を書いたことすら遠い記憶になっていたのですが、
昨日届いた手紙の中で
「もっと早く返事しようと思ったんですが、5年もかかっちゃった(笑)
 今が一番落ち着いてて自信を持ってるから書きました。」

とありました。

高校生だった頃は学校が嫌いでみんなが嫌いだったこと。
本当に心が許せる人、信頼できる人、安心できる人がいなくて
毎日が辛かったこと。
学校に行けば高卒の資格が取れるし
やりたいことが見つかると思っていたのに見つからず、
日が経っていくのが不安で不安で毎日イライラしていたこと。
普通に暮らして普通に学校に通っている人たちを見下していて
そういう人たちを見ていると嫌な気持ちになっていたこと。
毎日バイトをしてお金を稼がないと暮らしていけないから恐かったこと。
(彼は1人暮らしをしていました。)

在学中に私に「心を開いてほしい」と言われたけれど、
余裕がなかったこと。
私が知らなかったいろんなことが便箋5枚にわたって綴られていました。

高校卒業後はいくつかの仕事に就き、
本当は結婚式場で働いてみたかったのだけど、
受けてみたら葬儀社しかなく、今はそこで働いているそうです。
でも、その仕事がいかにやりがいのあるかが書いてありました。

「お客様には誠意を持って接すると最後は涙を流してありがとうって
 言ってくれるんですよ。
 それがスゲー嬉しいんよ。」


そして、「よかったら連絡ちょうだい」 
と携帯電話の番号があったので、その日の夜に電話すると
「すみません、折り返し電話します。」
と言ってすぐに切れました。
1時間後、11時を過ぎた頃電話があり、
「さっきはちょうどお迎えに行っていたところなんです。
 今職場に戻ってきました。
 今日は宿直なんですよ。」

と言っていました。

人の悲しみに寄り添う仕事というのは誰もができる仕事ではありません。
そこにやりがいを感じられるR君はやさしさと強さを持った
素敵な25歳の青年になったんだなと思いました。

手紙の最後には5年前に私が書いた手紙に対するお礼の言葉がありました。
「先生の言葉はちゃんと俺に届いてます!!
 本当に本当に本当にありがとうございます!!」


こんなにも嬉しい出来事があるとは全く思っていなかったので、
びっくりしました
ましてやその学校での教師時代の私は失敗ばかり。
人としても教師としても半人前で
今思い出しても生徒に申し訳なかったと思うことはいくつもあります。

そういう思いが今でも強く残っているので
最近25周年の記念祭があり、ご招待を受けていたのですが
足が向きませんでした。

なので、今回のR君からのお手紙は本当にありがたかったです
なんだか最近は続けて温かい気持ちをいただけて幸せいっぱいです

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
読み進めるうちに鳥肌が立ちました。

emicanさんの想いは
時を経て、いろいろな経験をした教え子の心に
しっかりと根付いていたのですね。

人は誰しもいつも自信を持って生きているわけではなく、行動が正しいかどうか不安に思いながらも
一生懸命生きている。

それを「ありがとう」って
肯定してもらえることほど嬉しいことはありませんね。

Rくんが今でもemicanさんにこうして
お手紙で心境を綴ってくれた想いが
私もすごくうれしいです。

彼の人生がますます深きものとなりますように。
はな
2009/10/25 14:07
こんにちは。

昨日、某所でお会いした俳優・マジシャン・バルーンアーティストです。

ほんわかしたブログですね。

これからも、ブログ楽しみにしてます^−^
ファルス=ル・グラン
2009/10/26 13:44
すばらしい日記をありがとう。
そう、、、人の心のなかで
何年もかかって育つ物も沢山あるんですね。
泣けてきました。。
MARIAはるなGARDE
2009/10/26 14:49

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